お金ってなんだろう。
最近そんなことを考えていた。
もちろん、生きていくには必要。
少なすぎれば生活に困るし、お金がないことで余裕をなくしたり、人を妬んだり、喧嘩したりすることもあると思う。
だからわたしは、必要な分より少し多めに持っていたい。
でも、たくさん持っていること自体が目的なのかと言われると、なんか違う。
考えていったら、今のところこんなところに落ち着いた。
お金とは、自分の時間と選択権を守るための強いカード。
お金があると「NO」が言える
お金があると、高いものが買える。
もちろんそれもある。
でも、ある程度を超えると「何を買えるか」より「どう生きるか」を選べることのほうが大きくなってくる気がする。
仕事がどうしても嫌になったら辞める。
疲れたら休む。
行きたいところがあったら行く。
やってみたいことがあったらやってみる。
そして、嫌なことには「嫌です」と言う。
お金が全部解決してくれるわけじゃない。
でも、人生で選べるカードを増やしてくれる。
わたしは今の会社に、「あと5年くらいですかね〜」と伝えている。
これは決意表明でもあり、ちょっとした布石でもある。
5年以内に辞めると言っている人を、わざわざ要職につけようとはしないと思うから。
あと、人はすぐには育たない。
後任の準備してね、というメッセージでもある。
わたしは偉くなりたいわけじゃない。
というか、偉くなるメリットをあまり感じていない。
多少お給料が増えても、そのぶん責任まで増えたら、わたしには割に合わない。
上から詰められ、下からも突き上げられたら、たぶんわたしの精神は崩壊する。
できるだけ身軽でいたい。
どう頑張っても、仕事にそこまでの情熱は注げない。
もうこれはしょうがない。
今までずっとそうだったから。
そんなパワーがあるなら、自分のやりたいことに使いたい。
その代わり、今ある仕事はちゃんとする。
だからもう少しだけ居させてほしい。
それなりに結果も出してきたつもりだし、ずっと今の部署に置いてもらえているということは、それなりには役に立っているんだと思う。
だから残りの時間は、お互いWin-Winでいられるところを探していきたい。
なんというか、会社とはずっとカードゲームをしているような気がする。
お互い手札を全部見せるわけじゃない。
ときにはブラフも混ぜながら、「ここならお互い悪くないよね」というところを探している。
昔より少し強気にカードを切れるようになったのは、わたしの手札に「お金」という強いカードが増えたからだと思う。
わたしは仕事をする。
会社はお給料をくれる。
でも、わたしが登りたくない山には登らせないでほしい。
それで折り合わないなら、まあ仕方ない。
クビでもいいです。
・・・なんて強気なカードを出しているけど、ほんとにクビになったら、たぶんめちゃくちゃ焦る。
ブラフも少し混ざっている。
それでも「まあ、なんとかなるか」と思えるところまで自分を持っていきたい。
でも、そのカードを集めてどうするの?
人が死ぬとき、物は持っていけない。
じゃあ最後に残るものってなんだろう。
意識なのかな。
わたしは宗教家ではないし、どちらかといえば無宗教に近い。
でも初詣には行くし、困ったときは神だのみするし、おみくじも引く。
なんとも都合がいい。
死んだあとに意識が残るのかなんて、もちろんわからない。
無かもしれない。
でも、生きているあいだに意識に残るものならわかる。
体験だ。
あのとき、ここに行ったな。
あれ楽しかったな。
あれはつらかったな。
あのとき、こうしておけばよかったな。
なんであんなことしたんだろ。
そういうものが、わたしの中には残っている。
だから最近、体験にお金を使うことを以前より大切にするようになった。
旅行にもたくさん行きたい。
映画もたくさん観たい。
ゲームだってしたい。
旅行でしか取れない栄養があるし、映画でしか取れない栄養もある。
そんなことにお金を使ってどうするの、と思う人もいるかもしれない。
でも、わたしの時間とお金なんだから、何に使うかはわたしが決める。
高いか安いかだけじゃなくて、
わたしの心が動くか。
そこを大事にしたい。
死ぬときの走馬灯に、いろんな景色があったらいい。
だから今は、もう少し頑張る
わたしは5年以内に会社を辞めたい。
だから今は仕事をする。
投資もする。
そして会社というライフラインがしっかりしているうちに、会社を辞めたあと資産が減っていく速度を少しでも抑えられる仕組みを作れないか、いろいろ実験している。
失敗するなら今のうち。
会社を辞めてから、
「さて、どうやって生活費稼ごう?」
では、たぶんわたしは焦る。
この5年間は、ただお金を増やすための時間じゃない。
自分の時間を買い戻すための準備期間。
そのためにAIも使う。
AIで今まで2時間かかっていたことが1時間になったとして、そのぶん給料が増えるとは限らない。
だったら自分の生活でもAIを使って、面倒なことに使っていた時間を減らしたい。
投資ではお金にも働いてもらう。
AIには面倒な作業を手伝ってもらう。
そうやって少しずつ、自分の時間を自分に返していく。
取り戻した時間で何をするのか。
旅行に行きたい。
映画を観たい。
ゲームもしたい。
おいしいものを食べて、ちゃんと寝たい。
何もしない日があってもいい。
それでいつか暇になって、また仕事がしたくなったら、そのときはやればいい。
今ならAIに手伝ってもらいながら、ひとりでできることだってある。
会社に属することだけが、働くことじゃない。
結局わたしがやりたいことは、
くう。ねる。あそぶ。
だった。
お金を増やすことも、AIを使うことも、FIREすることも目的じゃない。
全部、自分の時間を自分に返すための手段。
お金は強いカードだと思う。
でも、最後まで手札にいっぱい残しておきたいわけじゃない。
生きているうちにちゃんと使って、いろんな景色に変えていきたい。
いっぱい食べて。
いっぱい寝て。
いっぱい遊んで。
いっぱい失敗もして。
最後に、「あー、いろいろあったな」と思えたらいい。
最後は鈴の音を鳴らしながら、ロバが迎えに来る。
なんでロバなのかは、また別の話。





